
このたびIGES国際生態学センターは、植生調査の技能習得をねらいとした「植生調査研修―森林から路傍まで」を下記要領で開催いたします。
本研修では、自然環境の基礎調査や環境アセスメント分野で必須となっている「植物社会学的植生調査」をとりあげ、基礎概念や調査方法などについて、室内講義と野外実習を通して理解を深めます。
皆様のふるってのご参加をお待ち申し上げます。
※本プログラムは、荒天のため中止となった前企画(2018/9/30-10/2開催)の再募集企画となります。
【概要】
日 程 | 2018年10月28日(日)~30日(火) |
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場 所 | 1日目:2018年10月28日(日) a.神島臨海自然教育園、天神島ビジターセンター 2日目:2018年10月29日(月) b.地球環境戦略研究機関(葉山本部)とその周辺 3日目:2018年10月30日(火) b.地球環境戦略研究機関(葉山本部)とその周辺 |
アクセス | a.神島臨海自然教育園、天神島ビジターセンター JR横須賀線「逗子駅」または京急線「新逗子駅」から京急バス「佐島マリーナ入口行き」(逗7または逗71系統)にて終点下車、徒歩5分 または横浜駅(YCAT)から京急バス「佐島マリーナ入口行き」にて 終点下車、徒歩5分b.地球環境戦略研究機関 JR横須賀線「逗子駅」または京急線「新逗子駅」より「湘南国際村センター」行き(逗16/逗26系統)」にて終点「湘南国際村センター前」下車、徒歩5分 または横浜駅(YCAT)より京急バス「電力中央研究所・横須賀市民病院行き」にてバス停「湘南国際村センター前」下車、徒歩5分 |
参加費 | 一般14,000円(学生7,000円)[3日間] |
持ち物 | 各自ノートパソコンをご持参下さい。 |
募集人員 | 20名(事前登録制、申込先着順) |
申込方法 | 申込票に必要事項(お名前、ご住所、電話・FAX番号、メールアドレス、年齢、ご所属)を記載の上、ファックス、メールのいずれかで下記までお申し込み下さい。 後日「払込用紙」を送らせていただきますので、郵便振替にて参加費をお支払い願います。申込票は下記のウェブサイトより入手できます。 |
主催 | 公益財団法人地球環境戦略研究機関 国際生態学センター(IGES-JISE) |
共催 | 神奈川県立生命の星・地球博物館 |
協力 | 横須賀市自然・人文博物館 |
ダウンロード | フライヤー |
- 本研修は全プログラム(3日間)にご参加の方を優先的にお申し込みを受け付けます。
- 10月22日時点で定員に達していない場合は、単日参加のお申し込み(一般6,000円/日、学生3,000円/日)を受け付けます。
【講師】
鈴木 邦雄(すずき くにお) | 地球環境戦略研究機関 国際生態学センター センター長/横浜国立大学名誉教授 理学博士(東北大学) 1970年東北大学理学部卒業後、横浜国立大学助手、助教授、教授、学長を歴任し、2016年9月より現職。熱帯アジアのマングローブ、泥炭湿地生態系を対象とした生態学的調査研究をはじめ、企業の環境戦略や地域環境計画、ミティゲーションなどに関して、生態学の視点から調査研究を進めている。著書には『エコマネジメント入門』(単著、有斐閣)、『水に浮かぶ森』(単著、信山社)、『環境共生型社会のグランドデザイン』(共著、NTT出版)、『マネジメントの生態学』(単著、共立出版)、『熱帯生態学』(共著、朝倉書店)などがある。 |
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鈴木 伸一(すずき しんいち) | 東京農業大学 地域環境科学部 教授 博士(学術)(横浜国立大学) 1979年明治大学農学部卒業。群馬県公立高等学校教諭(1987-1998年)、(財)国際生態学センター主任研究員(1998-2007年)、IGES国際生態学センター主任研究員(2007-2008年)を経て、現職。日本国内外での植物社会学的調査・研究をはじめ、主に里山を中心に植生や植物相に係る研究を進めている。著書には、『日本植生誌第3?10巻』(分担執筆、至文堂)、『環境緑地学入門―理論と実際』(編著、コロナ社)、『植生景観とその管理』(分担執筆、東京農大出版会)、『環境を守る森をしらべる』(共著、海青社)などがある。 |
田中 徳久(たなか のりひさ) | 神奈川県立生命の星・地球博物館 情報資料課長/学芸部研究職兼任 博士(学術)(横浜国立大学) 1965年、神奈川県生まれ。1990年横浜国立大学大学院修了後、神奈川県立中央青年の家・指導員を経て、神奈川県立生命の星・地球博物館学芸員に着任。博物館に集められた神奈川県産の植物標本の属性情報を用いて県内の植物地理区分や分布類型などを解析している。また、現在は『神奈川県植物誌2018』の編纂を精力的に進めている。主な著書に『神奈川県植物誌2001』(分担執筆、神奈川県立生命の星・地球博物館)、『横浜の植物』(分担執筆、横浜植物会)、『フィールドワークの達人』(分担執筆、東海大学出版会)などがある。 |
山本 薫(やまもと かおる) | 横須賀市自然・人文博物館 学芸員 博士(理学)(首都大学東京) 2013年首都大学東京大学院理工学研究科卒業後、国立科学博物館非常勤研究員、埼玉県立自然の博物館学芸員を経て、現職。植物の分類、生態、進化、多様性に関する研究を行っている。特に、沿岸域や島嶼部に生育するシダ植物の生殖様式に着目した細胞学的・遺伝学的な研究を進めている。現在は、三浦半島に生育する植物を用いて教育普及活動に幅広く取り組んでいる他、植物相調査や保全活動にも取り組んでいる(神奈川県植物誌調査会役員、神奈川県レッドリスト選定・評価委員会植物・菌類部会員、小網代の森保全・利活用対策協議会委員など)。 |
矢ケ崎 朋樹(やがさき ともき) | 地球環境戦略研究機関 国際生態学センター 主任研究員 博士(環境学)(横浜国立大学) 1997年横浜国立大学教育学部卒業後、(財)国際生態学センター研究員(1998-2007年)を経て、現職。IGES-JISEでは、里山、生物多様性、環境教育に焦点を当て、植物利用にまつわる村落住民の知恵や生態系サービスの評価に係る調査・研究を進めている。研究員着任当初から人材育成事業にたずさわり、研修・講座の企画立案から実践指導まで幅広く取り組んでいる。著書には『環境を守る森をつくる』(共著、海青社)、『よこすかの植生』(分担執筆、横須賀市)などがある。本研修ではコースリーダーを兼務し、全プログラムに同行する。 |
【プログラム】
1日目:2018年10月28日(日) | ||
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09:45 | 開場 | |
10:30-12:00 | 植物社会学的植生調査 室内講義 | 講師[鈴木(伸)] |
12:50-15:50 ※途中、15分の休憩あり |
植物社会学的植生調査(群落組成調査) 野外実習 | 講師[鈴木(伸)・矢ケ崎・山本] |
2日目:2018年10月29日(月) | ||
10:00-15:30 | 開場 | |
10:30-15:30 | 植物社会学的植生調査(群落組成調査) 野外実習 | 講師[鈴木(伸)・矢ケ崎] |
15:45-17:15 ※途中、60分の昼食休憩あり |
データ入力・解析 室内実習 | ※注 [鈴木(伸)・矢ケ崎] |
3日目:2018年10月30日(火) | ||
10:00-12:00 | 植物社会学的植生調査(群落組成調査)のまとめ | 講師[鈴木(伸)] |
13:00-14:30 | 地域の植物相調査と標本データの活用 室内講義 | 講師[田中] |
14:45-15:45 | 日本の植生と生態学 室内講義 | 講師[鈴木(邦)] |
15:45-16:00 | 閉講式・修了証授与 |